ジェネリックの基礎知識

ジェネリックの基礎知識

あなたはジェネリック医薬品に関してどこまで正しい知識を持っているでしょうか?

SNSや口コミ、実際に私の知人や周りを見てみてもジェネリック医薬品を嫌い、先発薬を好んで選ぶ人が多いです。
私はジェネリックに抵抗がないので、わざわざ高いお金を払って何故?と聞くと、大体が高いお金を払っても先発薬が安心する。と答えます。

では実際ジェネリックとは何?と言われたらあなたは答えることができるでしょうか?
きっと、安い。くらいしか思わないはずです。

そこでこの記事ではどうしてジェネリック医薬品は安いのか?本当に安心なの?そんな疑問を解決できるように書かせていただきました。

ジェネリックとは

ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれ、書いてそのまま先発薬の後に出た医薬品のことを言います。
言いにくいなどの理由でジェネリック医薬品と呼ばれているんでしょう、そこまでは詳しくないのでご了承ください。

実際に冒頭でもお話ししましたが、先発薬を選択する理由として、知名度もそうですが既に世に出回っているものだからこそ安心性が勝っているのかも知れません。

では実際ジェネリック医薬品は危険なのか?
実はジェネリック医薬品は、薬局などでも説明を受けたことがあるかと思いますが、先発薬と同じ有効成分を含んだ医薬品です。
つまり同じ効果を発揮することを意味します。

ジェネリック医薬品を販売するためには既定の試験を通過しなければいけません。
この審査は厚生労働省が定める国の基準、法律などが関係しています。

ジェネリック医薬品が既に先に販売されている先発薬と同じ効果がしっかりと得られるか?成分に変更がないかなどを検査する流れとして、次のようになります。

① 規格試験

企画試験とは成分、薬剤の品質が確保されているか、いわば成分に違いがないか、劣化していないかなどを検査します。

② 安全性試験

安全性試験は長期保管した場合、成分の変化がみられるかどうかなどを検査します。

③ 生物学的試験

生物学的試験は実際に人を使って服用し、成分の効果が得られるかどうかの臨床試験、保管などにより溶けだした医薬品であっても問題ないか?を検査します。

この厳密な3つの試験を通過して、厚生労働大臣の承認を得られたものだけが、今も日本国内でジェネリック医薬品として発売が許可されているのです。

そして何よりも先発薬は膨大な試験や研究が進められて多くの研究者の努力、そして多額の金額を使って製造販売されるため、特許が与えられます。

これらの努力がありながらすぐにコピー製品であるジェネリックを他社から販売されてしまうと、研究費などが無駄になってしまうため、特許期間を経過したものだけが、ジェネリック医薬品の開発を許されています。

安価の理由

ジェネリック医薬品が安値で購入できる秘密は、上記でお話しした特許期間が大きく関係しています。

お話ししたように、先発薬には膨大な時間とお金をかけて製造販売されていますが、成分を同じものとして作られるからこそ、開発や試験などによる膨大なお金をかけることがありません。

既に効果が立証された成分を用いるからこそ、わたしたち服用者のお財布にも優しい金額設定となっているのです。

ジェネリック医薬品の金額に関しては、その医薬品ジャンルや製品によって大きく異なります。
しかし大半は半額以下で販売されており、例えばED治療薬でいうなれば先発薬のバイアグラを購入するには1錠1,500円~2,000円ほどが相場です。
(自由診療扱いなので、クリニックによって変わります。)

しかし日本でも処方されているバイアグラのジェネリックであれば500円以下のものや、中には300円で処方してくれるようなクリニックもあります。
このように開発費をかけていないジェネリックだからこそ、安値で購入することができているのです。

まとめ

ジェネリック医薬品がどのようにして世の中に出回っているか、理解していただけたでしょうか?

ジェネリックが危険だから、なんだか怖い、と思う方も少なくなく、実際にアメリカやフランス、イタリアなど海外と比べると日本はまだまだジェネリックの普及率が悪いと言われています。

ですがしっかりと試験を通過し、安全性が保証されたものだけが流通するので、これをきっかけにジェネリック医薬品に切り替えてみるのも良いかも知れませんよ。

TOP